Samurai Bushido Channel in Japan

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実戦で役に立つ技とは何か?

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芦原英幸は、かつて警察でも指導を行ってきた。機動隊など重装備で現場にのぞむ者たちにも指導をしてきた。そのなかで、実戦で使える技として彼らに指導された技術は、頭突き、ヒジ打ち、ヒザ蹴りの3種類の技術が多かった。実は、体のそれらの部位は、鍛えることなくてもすぐにその日から使えるということがあった。

 

警察管に指導する場合、ある程度期間や時間も決まっており、短時間で実戦に役立つ技術ということになれば、鍛えることなくすぐに実戦に使えるようでなければならないからだ。もちろんヒジやヒザという部位は、鍛え方によっていくらでも鍛えることはできる。さらに他の部位でも鍛えれば、どの部位もある程度までは鍛えることが可能である

 

たとえば、スネと言えば何かにぶつけただけでも飛び上がるほど痛い場所だが、この場所を鍛えて、バットで殴られても痛くないまでに鍛えあげることができる。その方法は最初は、砂袋を蹴って鍛えそれに慣れてくると最終は鉄のポールを蹴るまでの鍛錬なっていく。しかし、まず一般人がそこまでやることはないし、その必要もない。

 

警察官や機動隊の隊員は、危険な場面に遭遇する場合もある。その時に相手からの攻撃や奇襲を防ぎ、相手を制圧しなくてはならない。そのためにヒジ、ヒザ、頭を使った防御と攻撃は、彼らにとっては必要不可欠な技術であった。

 

最近警察でも警棒を新しいものに変えたり、逮捕術での訓練を今まで行われていた道着を着用して行うものから制服で行う訓練に変更したり、様々な工夫がなされている。それでも犯罪や事件は、毎日のように日本のどこかで起こっており、そうした現場で彼は

危険な現場の最前線に飛び出していくわけで、それを支えるのは日頃の絶え間ない確かな訓練しかないのである。

 

ヒジやヒザの使い方は、芦原カラテには非常に多くの技術があり、そうした技術は、重い装備をしていても使うことができる。ヒジとヒザで相手が繰り出す第一撃をかわした後には、そのまま関節技を決めて制圧まで決めることができる。世間では、空手というと相手を殴る蹴るというイメージが多いのだが、芦原カラテにおいては、相手の動きをうまく捌いて、制圧するという一連の動きがその基本練習でも行われている。

 

現在、警察のOB組織でもこの芦原カラテのサバキ技術を逮捕術に取り入れて活用している所もある。芦原カラテでは、独自の特殊警棒(芦原カラテでは、Aバトンと呼ばれている)を使った、相手を制圧する特殊技術なども指導されており、海外からも大きな注目をあびている。ロシアやアメリカの特殊部隊のチームが、芦原の技術を学ぶために極秘に日本にやってきたこともある。また芦原自身、日本の某警備保障会社において特別講演と逮捕術に活かせるサバキ技術を指導したことがあったことは、あまり知られていない事実である。

 

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